2025年のFIA F3選手権は、FIAフォーミュラ3選手権の第7回大会として開催している大会。
レギュレーションの変更
技術規定
- 新マシンの導入
- 昨年度まで使用されていた、ダラーラ製のシャーシ『F3 2019』は、今年度より新たなシャーシに置き換えられた。なお、エンジンは変わらずメカクローム製のV6自然吸気エンジンを搭載する。また、ホイールサイズは13インチから16インチに変更となった。
- 現在のフォーミュラカーのコンセプトに対応するため。
エントリー
参戦ドライバーの数は30人。全車がメカクローム製の3.4L V6自然吸気エンジンを搭載した新たなダラーラ製の『F3 2025』のシャーシを使い、ピレリが供給するタイヤを使用する。
チームの変更
- 開幕前
- イェンツァー・モータースポーツは、フォーミュラ4の取り組みに集中するため選手権から撤退した。その枠には、『DAMS・ルーカスオイル』が参戦し、引き継ぐこととなった。なお、DAMSはGP3時代も含めて2017年以来の参戦となる。
- ハイテックは、トヨタ・ガズー・レーシングのTGRドライバー・チャレンジ・プログラムとパートナーシップを結んだため、今年度より『ハイテック・TGR』として参戦する。
- AIXレーシングは、昨年にドイツのモータースポーツライセンスを使用して参戦していたものの、今年からはアラブ首長国連邦のモータースポーツライセンスを使用して参戦する。
ドライバーの変更
- 開幕前
- プレマは、F3からステップアップし、今年のF2に参戦するアービッド・リンドブラッドとガブリエレ・ミニ、ディーノ・ベガノヴィッチのそれぞれの後任として、マクラーレン・ドライバー・開発プログラムに所属し、マカオグランプリにて勝者となったウーゴ・ウゴチュクウ、今年からマクラーレン・ドライバー・開発プログラムに所属し、昨年のFRECAをランキング5位で終えたブランド・バドエル、昨年のFIA F3をランキング10位で終えたノエル・レオンをそれぞれ起用する。
- トライデントは、昨年のFIA F3にてチャンピオンとなり、今年のF2に参戦するレオナルド・フォルナロリと、F3からステップアップし、F2に参戦するサミ・メゲトゥニフ、ファン・アメルスフォールトに移籍するラモスのそれぞれの後任として、昨年のFIA F3をランキング22位でシーズンを終えたチャーリー・ヴルツ、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属し、昨年のFRECAにてチャンピオンとなったラファエル・カマラ、今年からメルセデス・ジュニア・チームに所属し、昨年のFRECAをランキング6位で終えたノア・ストロムステッドをそれぞれ起用する。
- ARTグランプリは、カンポスに移籍したツォロフと、昨年のFIA F3をランキング5位で終え、今年のF2に参戦する予定のクリスチャン・マンセルのそれぞれの後任として、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属し、昨年のFRMECにてチャンピオンとなったトゥッカ・タポネンと、昨年のFRECAにてランキング2位となったジェームズ・ウォートンをそれぞれ起用する。
- カンポスは、トライデントに移籍したストロムステッドと、F3からステップアップし、今年のF2に参戦するオリバー・ゲーテ、セバスチャン・モントーヤのそれぞれの後任として、昨年のFIA F3をランキング24位でシーズンを終えたタサナポル・イントラプヴァサックと、ランキング11位で終え、今年からレッドブル・ジュニアに所属するニコラ・ツォロフをそれぞれ起用する。
- ハイテックは、ARTグランプリに移籍したウォートンと、昨年のFIA F3にてランキング3位となり、今年のF2に参戦するルーク・ブラウニング、F3からステップアップし、F2に参戦するシアン・シールズのそれぞれの後任として、昨年のGB3選手権をランキング7位で終えたジェラード・シェーと、昨年のFIA F3にてランキング28位で終えたジョシュア・デュフェックをそれぞれ起用する。
- MPモータースポーツは、昨年のFIA F3をランキング14位で終え、今年のF2に参戦するアレクサンダー・ダンと、今年のユーロカップ-3に参戦するカッパー・シュトゥカのそれぞれの後任として、昨年のユーロカップ-3にてランキング3位となったブルーノ・デル・ピノと、ウィリアムズ・ドライバー・アカデミーに所属し、昨年のFRCEAにてランキング4位となったアレッサンドロ・ジュスティをそれぞれを起用する。
- ファン・アメルスフォールトは、プレマに移籍したレオンと、今年のインディNXTに参戦するトミー・スミス、ソフィア・フローシュのそれぞれの後任として、昨年のFRECAにてランキング9位で終えたテオフィル・ナエルと、ランキング10位となったイヴァン・ドミンゲス、昨年のFIA F3をランキング16位で終えたサンティアゴ・ラモスをそれぞれ起用する。
- ロダンは、チームを離脱するピオトル・ウィスニッキと、ジョセフ・ロークのそれぞれの後任として、昨年のGB3選手権にてチャンピオンとなったルイス・シャープと、昨年のCTFROCにてチャンピオンとなったロマン・ビリンスキーをそれぞれ起用する。
- AIXレーシングは、カンポスに移籍したイントラプヴァサックと、ハイテックに移籍したデュフェックのそれぞれの後任として、昨年のユーロカップ-3にてチャンピオンとなったハビエル・サグレラと、昨年のインターナショナル・GTオープンにて3位となったニコラ・マリナンジェリをそれぞれ起用する。
- 新規参入のDAMSは、トライデントに移籍したヴルツと、昨年のFIA F3をランキング21位で終え、今年のF2に参戦するマックス・エスターソンと、今年のFRMECに参戦するジェームズ・ヘドリーのそれぞれの後任として、アルピーヌ・アカデミーに所属し、昨年のFRECAをランキング21位で終えたニコラ・ラコルテと、昨年のユーロカップ-3にてランキング2位となったクリスチャン・ホーをそれぞれ起用する。
カレンダー
2025年のカレンダーは10ラウンドで開催され、全戦F1のサポートレースとして行われる予定。
結果
レース
- SR : スプリントレース
- FR : フィーチャーレース
ドライバーズ・チャンピオンシップ
- スプリントレースとフィーチャーレースの上位10台には以下のポイントが与えられる。
- 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。
(略号と色の意味はこちらを参照)
- SR : スプリントレース
- FR : フィーチャーレース
チーム部門
- ポイントシステムおよび以下の書式はドライバー部門と同一である。
- SR : スプリントレース
- FR : フィーチャーレース
ペナルティポイント
- ペナルティポイントが12ポイントに達すると2戦(1ラウンド)出場停止。
戒告処分
- 戒告処分が1シーズン中に5回に達し、5回のうち4回がドライビングに関する違反に対する戒告の場合、5回目の戒告が発せられたラウンド中のグリッド(5回目の戒告がレース中の場合は次戦のグリッド)において10グリッド降格となる。
- ● : 有効戒告処分
- ○ : ペナルティ消化後の戒告処分
- ▲ : 有効戒告処分(非ドライビング)
- △ : ペナルティ消化後、もしくは累積に含まない戒告処分(非ドライビング)
脚注
注釈
出典
関連項目
- 2025年のF1世界選手権
- 2025年のFIA F2選手権
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)




