くず館(くずだて)は、岩手県九戸郡軽米町小軽米第1地割(陸奥国糠部郡古軽米村)にあった日本の城。

概要

小軽米地区の中心、久慈方面に通じる国道395号小軽米バイパスを久慈方向に見てバイパスに掛かる橋の手前、向かって右手の雑木林と草地が館跡である。雪谷川との比高差20メートルの丘陵上に立地する。現状は雑木林と草地になっている。城域は三角形を呈する単郭の曲輪で、東西150メートル×南北120メートルを測り、東側は雪谷川に面した断崖をなし、西側から北側にかけて屈曲した幅6-8メートル・深さ2メートルほどの堀が巡る。雪谷川を挟んで対岸には月山神社のある独立丘陵がある。

築城者・築城時期はともに不明だが、東方1キロメートルの丘陵に南部一族・小軽米氏の居城とされる小軽米城跡があることから、当館も小軽米氏関連の遺構ではないかと考えられている。

脚注

参考文献

  • 岩手県教育委員会「くず館」『岩手県中世城館跡分布調査報告書』 82巻岩手県盛岡市内丸10-1〈岩手県文化財調査報告書〉、1986年3月30日、287頁。doi:10.24484/sitereports.63039。 NCID BN09255684。https://sitereports.nabunken.go.jp/63039。 

関連項目

  • 小軽米城
  • 日本の城一覧

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