帯広市(おびひろし)は、北海道中東部(道東地方)にある市。十勝総合振興局の振興局所在地。計量特定市。
概要
1883年(明治16年)5月、静岡県出身の依田勉三率いる晩成社一行が入植した。帯広の開拓は晩成社はじめ、富山・岐阜など本州からの民間開拓移民によって進められたが、1903年(明治36年)の帯広監獄の設置に伴って急速に市街地が形成された。道東で最大の人口を擁する、十勝地方の中心都市であり、農業を基幹産業とした十勝の農産物集積地となっている。また、食料品加工や地元の資源を活かした製造業も盛んである。明治時代に農耕馬を競争させたことから生まれたばんえい競馬は、唯一帯広市で開催している。2008年(平成20年)には国の「都市と暮らしの発展プラン」に位置づけられている「環境モデル都市」に認定されており、低炭素社会の実現に向けて取り組んでいる。
市名の由来
帯広川のアイヌ語名の「オペㇾペㇾケㇷ゚(o-pere-perke-p)」(川尻・裂け・裂けている・もの=「川尻が幾重にも裂けているもの」)の上部の音を採って、十勝平野の広大さにちなんだ「広」をつけ「帯広」としたとされる。これは帯広川が札内川に合流する直前で、幾重にも分流する様を表したとされている。
また、この由来について、アイヌ語地名研究家の山田秀三は、「娘(少女)」を指すアイヌ語の「オペㇾケㇷ゚」(o-perke-p: 下のところが・割れている・者)との関連を指摘しており、その「ペㇾ(per)」を繰り返すことで、川筋が幾条にも分かれている様を現した、という解釈を示している。
幕末から明治初期の記録には「オペリペリケプ」「オベレベレフ」「オベリベリ」などの記載も残る。
地理
十勝平野のほぼ中央に市街地が形成され、南西部に市域が延びている。山岳地帯は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。平地のおよそ半分が農地であり、大規模な畑作地帯となっている。市北部には流域面積日本国内6位の十勝川が流れている。
地形
山地
- 主な山
- 1967峰(1,967m)
- 戸蔦別岳(1,959 m)
- ピパイロ岳(1,917 m)
- 北戸蔦別岳(1,912m)
- 札内岳(1,895 m)
- 十勝幌尻岳(1,846 m)
- 伏美岳(1,792 m)
- 神威岳(1,756 m)
- 妙敷山(1,731 m)
- 岩内岳(1,498 m)
- 帯広岳(1,089 m)
河川
- 主な川
- 十勝川
- 札内川
- 戸蔦別川
- 岩内川
- 帯広川
- 売買川
- ウツベツ川
- 柏林台川
湖沼
- 主な沼
- チョマトー
気候
ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。年間平均気温が6.8℃、年間降水量が888 mm、1 mm以上の降雨日が年間約85日と冷涼少雨の地域になっている。内陸部に位置していることから気温の日較差が大きく、平均で10.4℃ある。最高気温の記録は2019年(令和元年)5月26日の38.8℃で北海道内の観測史上第2位の記録になっている。最低気温の記録は1902年(明治35年)1月26日の-38.2℃で、日本の観測史上第2位の記録。1日で降った雪の記録は2025年(令和7年)2月4日の124 cm、同日の12時間降雪量120 cmは統計開始以来、全国最多記録 (令和7年の大雪も参照)。積雪の記録は1970年(昭和45年)3月17日の177 cmとなっている。1892年(明治25年)創立の帯広測候所によると、2012年(平成24年)までの120年間で帯広の年間平均気温は2.58℃上昇し、最低気温の年間平均は4.75℃上昇と温暖化している。市内の気象観測地点は気象庁によって帯広測候所と帯広空港にアメダスが設置されている他、帯広市農業技術センターでも市内数箇所で気象観測を行い情報提供している。
- 春
- 例年では3月中旬から下旬にかけて雪どけが進むが、1970年(昭和45年)3月17日には過去最深積雪177cmを記録したこともある。4月中旬から5月中旬は西風の強風(颪)が吹きやすく、気温の日較差も激しい。日照時間の多い季節であり、5月から6月の好天時には真夏日を観測することもある。ただし、南東の風が吹きやすい6月中旬以降は朝晩を中心に霧や曇り日が多くなる。
- 夏
- 7月上旬から中旬は引き続き曇りや雨の日が多い。明確な梅雨の時期は無いが、この時期を「蝦夷梅雨」と呼ぶことがある。天気の良い日には真夏日や猛暑日を観測することもあるが、湿度が低いため比較的過ごしやすく、朝晩は気温が15℃から18℃くらいまで下がる。8月、9月は最も降水量の多い時期となる。
- 秋
- 9月下旬以降は晴天が多くなる。初氷の平年値は10月8日、初雪の平年値は11月6日で、北海道の日本海側よりも初雪の観測が遅い傾向となっている。市街地では10月下旬が紅葉の見ごろとなる。
- 冬
- 冬期は晴天の日が続くため、乾燥注意報が発表されることが多い。降雪は日本海側の継続的な降り方とは異なり、低気圧通過時に降る。累積降雪量の平均値は214 cmで、最深積雪は50 cm〜70 cmとなっている。内陸部に位置しているため冬の寒さが厳しく、晴れた日の放射冷却現象も加わって最低気温が-20℃を下回ることが多くなる(1月下旬の最低気温の平年値は-15.5℃)。最低気温が氷点下となる冬日の平年値は年間156日で、最高気温も氷点下となる真冬日の平年値は56日となっている。この時期はとりわけ気象観測露場がある帯広市街地においてのヒートアイランド現象が顕著であり、寒冷な十勝平野の中でも最も高温となることが多く、特に十勝山脈からの北西の風が吹くと気温が下がらず、数キロ離れた北西の風の影響を受けにくい幕別町糠内や帯広空港とは10度以上の気温差になることも多い。
地域
市街地形成
帯広市の市街地形成は1892年(明治25年)の北海道庁による殖民区画に基づいている。
市街地の区画は当初現在の帯広駅北側エリアにおよそ約1900戸分を画地した。1区画およそ1.2ヘクタールで道路をはさんだ2街区からなり、区画は丁目で数えた。さらに区画を20等分して番地とし、番地は道路をはさんで交互に数えている。
道路は東西を走る国道38号(旧石狩街道)と南北を走る国道236号(旧広尾街道)を軸にほぼ500mごとに碁盤目状の幹線道路があり、大半の市街地で「西(東)〇条南(北)〇丁目」という住居表示を用いている。これに斜交して「火防線」という延焼防止地帯が設けられており、現在では道路や緑地帯として利用している。一説には、帯広市街地を区画する道路が碁盤目状の街路に斜めにも道路が走っていることから、計画的に造られた都市として知られるアメリカの首都ワシントンD.C.をモデルに建設されたといわれている。
大通りは1892年(明治26年)に初めて整備されたメインストリートであり、1900年(明治33年)にはそれに平行して西2条通りが整備され、1905年(明治38年)に帯広駅が開業したことで駅前通りとして発展した。さらに晩成社から国へ土地が寄付され、1897年(明治30年)に電信通りが整備された。
大正時代になると現在の帯広駅南側エリアへ地造成が進み、1922年(大正11年)には十勝監獄用地解放に伴いおよそ2,000戸分が画地された。戦後は帰還者や離農者の流入などにより人口が急激に増加。1945年(昭和20年)の人口およそ4万人は1965年(昭和40年)におよそ12万人となった。この間、1957年(昭和32年)には川西村・大正村と合併し市域が拡大。1959年(昭和34年)には全国に先駆けて総合計画を策定し、都市と農村がともに発展していく「近代的田園都市」を目指した。1967年(昭和42年)からは、新住宅市街地開発事業として大空団地(およそ103ヘクタール)を造成した。1969年(昭和44年)の「新都市計画法」施行に伴い、帯広市・音更町・芽室町・幕別町の1市3町による「帯広圏都市計画区域」「市街化区域及び市街化調整区域」を定め、より計画的な市街化を進めた。1974年(昭和49年)に都市計画決定された「帯広の森」事業は、十勝川や札内川河畔林までを森でつないで市街地をグリーンベルトで囲む100年計画になっている。1989年(平成元年)に根室本線の連続立体交差事業に着手し、1996年(平成8年)に鉄道高架が供用開始した。同時に帯広駅周辺の土地区画整理事業を実施し、中心市街地の都市機能充実化を計った。また、「みどりのまちづくり条例」「帯広市環境基本条例」を策定するなど、循環型・環境保全型の環境共生都市を目指している。
歴史的建造物
市街地には大正時代の建造物がいくつか残されている。
- 旧双葉幼稚園園舎(1922年築、国指定重要文化財)
- 宮本商産旧本社ビル(1919年築、国登録有形文化財)現さかい珈琲帯広店
- 旧三井金物店(1912年築)
- 旧岩野商店(1913年築)
- 旧横瀬邸(1932年築)
- 和洋折衷様式の建築で知られた旧横瀬邸については2023年5月にも解体されることになった。20年間、そば店「そば切り工房 久呂無木」の店舗として利用されていたが、2023年3月15日で旧横瀬邸での営業を終了し移転した。
人口
隣接する自治体
- 十勝総合振興局
- 河東郡音更町
- 河西郡芽室町
- 河西郡更別村
- 河西郡中札内村
- 中川郡幕別町
- 日高振興局
- 沙流郡平取町
- 沙流郡日高町
- 新冠郡新冠町
歴史
帯広市市勢要覧「年表」参照
江戸以前
- 縄文時代より栄えた。アイヌ民族と関わりがあり、精霊コロポックルの民俗伝承がある。
明治
- 1869年(明治02年):蝦夷地を北海道と改め、十勝国を創設。7郡が置かれ河西郡下帯広村となる。
- 1882年(明治15年):晩成社が静岡県伊豆国で組織され、依田勉三・鈴木銃太郎は下帯広村オベリベリを開墾地に選定。
- 1883年(明治16年):晩成社開拓団が下帯広村オベリベリに入植。
- 1893年(明治26年):北海道集治監釧路分監帯広外役所を下帯広村に置く。下帯広村に官設駅逓所開設。 河西外2郡各村戸長役場を下帯広村に置く。
- 1897年(明治30年):北海道の郡役所を廃止。釧路外12郡役所を分割していた河西外6郡役所は河西支庁となる。
- 1900年(明治33年):下帯広外11ヶ村戸長役場と改称。
- 1901年(明治34年):下帯広外8ヶ村戸長役場と改称。
- 1902年(明治35年):下帯広外8ヶ村を廃合。帯広町・伏古村・幸震村・売買村・上帯広村の1町4村組合として二級町村制施行。帯広町となる。
- 1905年(明治38年):釧路線(帯広—釧路間)全通。帯広駅開設。十勝川に開成橋(十勝大橋の前身)架設。
- 1907年(明治40年):十勝線(帯広—旭川間)全通。
大正
- 1915年(大正04年):伏古村の一部を併合し、一級町村制施行。
- 1920年(大正09年):帯広町外12ヶ村組合立十勝農業学校(現在の北海道帯広農業高等学校)創立。
- 1923年(大正12年):十勝鉄道設立。
- 1925年(大正14年):士幌線(帯広—士幌間)開通。翌年には上士幌まで延伸。
昭和(終戦まで)
- 1929年(昭和04年):緑ヶ丘公園開設。広尾線(帯広—中札内間)開通。
- 1930年(昭和05年):藤丸が百貨店を新築(藤丸百貨店)。
- 1932年(昭和07年):帯広飛行場完成。河西支庁を十勝支庁(現在の十勝総合振興局)と改称。晩成社解散。
- 1933年(昭和08年):市制施行。帯広市となる。市章を制定。
- 1936年(昭和11年):NHK帯広放送局開局。
- 1936年(昭和11年): 昭和天皇が市内を巡幸。帯広飛行場に御親閲場が設けられた。
- 1939年(昭和14年):士幌線全通(帯広—十勝三股間)。
- 1940年(昭和15年):十勝大橋完成。北部七三隊・帯広憲兵分隊(北部軍)開隊。
- 1941年(昭和16年):帯広高等獣医学校(現在の帯広畜産大学)開校。
- 1944年(昭和19年):第1飛行師団(鏑)、第7師団(熊)帯広に移駐。
- 1945年(昭和20年):北農病院(現在の帯広厚生病院)開設。帯広・音更・幕別・本別・池田をグラマン艦載機が空襲(北海道空襲)。米軍進駐。
昭和(戦後)
- 1949年(昭和24年):帯広畜産大学開学。
- 1950年(昭和25年):帯広市消防本部設置。『第4回全国レクリエーション大会』開催。警察予備隊帯広部隊創設。
- 1952年(昭和27年):3月4日、十勝沖地震発生(死傷者217人、家屋全壊311戸)。3月31日、「帯広市市歌」を制定。
- 1954年(昭和29年):8月、昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が市内を行幸啓。
- 1955年(昭和30年):『おびひろ広小路七夕まつり』初開催。
- 1957年(昭和32年):川西村・大正村が帯広市に編入合併。
- 1958年(昭和33年):北海道内初のスーパーマーケットとなる帯広フードセンター開店。
- 1960年(昭和35年):帯広大谷短期大学開学(1989年音更町に移転)。
- 1962年(昭和37年):帯広市民会館開館(1988年閉館)。「交通安全都市」宣言。
- 1963年(昭和38年):おびひろ動物園開園。十勝日報創刊。
- 1964年(昭和39年):『帯広氷まつり』初開催。児童文化センターと青少年科学館の機能を併せ持つ帯広市児童会館開館。帯広空港開港(現在の陸上自衛隊十勝飛行場)。
- 1966年(昭和41年):大分市と「姉妹都市」提携。帯広民衆駅(帯広ステーションビル)竣工。
- 1968年(昭和43年):スワード市と「姉妹都市」提携。
- 1972年(昭和47年):市旗を制定。帯広市総合体育館完成。
- 1974年(昭和49年):帯広バスターミナル開業(1987年廃止)。
- 1975年(昭和50年):「帯広の森」事業開始。
- 1977年(昭和52年):中央公園開設。
- 1978年(昭和53年):松崎町と「姉妹都市」提携。
- 1980年(昭和55年):広小路全蓋アーケード完成。
- 1981年(昭和56年):現在地に新帯広空港(とかち帯広空港)が開港。石勝線開通。
- 1982年(昭和57年):帯広市開基100年、市制施行50年記念式典。徳島市と「姉妹都市」提携。帯広百年記念館開館。
- 1983年(昭和58年):帯広の森陸上競技場完成。
- 1985年(昭和60年):帯広シティーケーブル開局。帯広の森体育館、帯広の森スピードスケート場完成。
- 1987年(昭和62年):広尾線・士幌線廃線。帯広の森アイスアリーナ完成。
- 1988年(昭和63年):「健康スポーツ都市」宣言。
平成
- 1989年(平成元年):帯広市民文化ホール開館。グリュック王国開園(2007年閉園)。
- 1990年(平成02年):帯広の森野球場完成。『第37回国際学生会議』開催。
- 1991年(平成03年):平原大橋(帯広北バイパス)暫定2車線供用(2003年4車線供用)。「核兵器廃絶平和都市」宣言。国道274号(石勝樹海ロード)全面開通。北海道立帯広美術館開館。
- 1992年(平成04年):開基110年・市制施行60年を記念する「十勝・緑の地球博 みどりいむ'92」開催。
- 1993年(平成05年):釧路沖地震発生。「地方拠点都市」指定。
- 1995年(平成07年):とかちプラザ完成。道東自動車道(道東道)十勝清水IC—池田IC間開通。
- 1996年(平成08年):帯広の森市民プール完成。鉄道高架事業完了。
- 1997年(平成09年):国道236号(天馬街道)開通。
- 1998年(平成10年):ジェイ・アール北海道バス(JR北海道バス)が帯広市内のバス22系統を全線廃止し、十勝バス・北海道拓殖バスが継承。
- 2000年(平成12年):すずらん大橋開通。朝陽市と「友好都市」提携。
- 2001年(平成13年):帯広の森スポーツセンター完成。
- 2003年(平成15年):帯広広尾自動車道(帯広広尾道)帯広JCT—帯広川西IC間開通。十勝沖地震発生。
- 2004年(平成16年):帯広市立病院廃止。
- 2005年(平成17年):『コミテ・プレニエ・フロマージュ』(ナチュラルチーズ国際会議)開催。
- 2006年(平成18年):新帯広市図書館開館。帯広広尾道帯広川西IC—幸福IC間開通。帯広市中心部10商店街等(帯広市商店街振興組合連合会)が中小企業庁の「がんばる商店街77選」に選定。マディソン市と「姉妹都市」提携。
- 2007年(平成19年):ばんえい競馬が帯広市の単独開催となる。
- 2008年(平成20年):「環境モデル都市」認定。
- 2009年(平成21年):明治北海道十勝オーバル完成。
- 2011年(平成23年):道東道夕張IC—占冠IC間開通し、道東と道央が高速道路でつながる。十勝19市町村が「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区」指定。
- 2012年(平成24年):十勝鉄道の鉄道輸送事業終了。
- 2013年(平成25年):十勝管内19市町村が「バイオマス産業都市」全国第1号選定。「健康都市連合」加盟。
- 2014年(平成26年):市長選挙が戦後公選制では初の無投票となる。
- 2016年(平成28年):十勝圏域6消防本部統合したとかち広域消防事務組合業務開始。
令和
- 2022年(令和04年) :帯広畜産大学に小樽商科大学、北見工業大学が経営統合し、国立大学法人北海道国立大学機構が発足。
行政
市長
- 歴代首長
市役所
- 帯広市役所
市民憲章・都市宣言
帯広市民憲章
都市宣言
- 交通安全都市宣言(昭和37年5月17日)
- 健康スポーツ都市宣言(昭和63年10月10日)
- 暴力追放・防犯宣言(平成元年8月5日)
- 核兵器廃絶平和都市宣言(平成3年8月15日)
議会
市議会
- 定数:29名
- 任期:2019年(令和元年)5月1日—2023年(令和5年)4月30日
- 議長:有城正憲
- 副議長:鈴木仁志
- 本会議
- 定例会(3月、6月、9月、12月)
- 臨時会
- 委員会
- 常任委員会(総務、厚生、産業経済、建設文教)
- 特別委員会
- 議会運営委員会
2022年(令和4年)3月26日、小森議員辞職
同年4月17日、清水議員補欠当選
同年8月19日、藤澤議員辞職 欠員1名
道議会
- 定数:3名
- 選挙区:帯広市選挙区
- 任期:2019年(平成31年)4月30日—2023年(令和5年)4月29日
衆議院
- 選挙区:北海道11区(帯広市・十勝総合振興局管内)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:283,874人
- 投票率:63.51%
国家機関
官公庁
裁判所
- 釧路地方裁判所帯広支部
- 釧路家庭裁判所帯広支部
- 帯広簡易裁判所
- 帯広検察審査会
独立行政法人・特殊法人等
独立行政法人
特殊法人等
道の機関
施設
警察
- 本部
- 北海道警察釧路方面本部十勝機動警察隊
- 北海道警察航空隊帯広分遣隊(帯広空港敷地内)
- 帯広運転免許試験場
- 警察署
- 北海道釧路方面帯広警察署
- 駅前交番、西五条交番、大通交番、緑が丘交番、西十七条交番、柏林台交番、西帯広交番、新緑通交番、東四条交番、稲田交番、大空交番、帯広空港警備派出所、川西駐在所、大正駐在所
消防
- 本部
- とかち広域消防事務組合とかち広域消防局
- 消防署
- 帯広消防署
- 柏林台出張所、南出張所、大正出張所、東出張所、森の里出張所、川西分遣所
医療
- 主な病院
郵便局
- 帯広郵便局(集配局・ゆうちょ銀行帯広店併設)
- 西帯広郵便局(集配局)
- 大正郵便局(集配局)
公共施設
運動施設
パークゴルフ場
対外関係
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
- スワード市(アメリカ合衆国 アラスカ州)
- 1968年(昭和43年)3月27日 - スワード市長が帯広市との文化交流を希望し、当時アラスカに出張していた水産会社社員(帯広農業高校教諭の実弟)を介して書簡を送ったことが契機となり、姉妹都市提携。
- マディソン市(ウィスコンシン州)
- 2006年(平成18年)10月25日 - 第二次世界大戦後、十勝の多くの農業後継者がウィスコンシン州に渡って研修し農業技術や経営ノウハウを取り入れたり、ウィスコンシン州から搾乳牛を十勝に輸入するなどの関係があった。これに加え、保健衛生分野の先進事例(マディソンモデル)の研修などで相互訪問などの交流が深まり、いっそうの交流拡大のため、姉妹都市提携。
- 提携都市
- 朝陽市 (中華人民共和国遼寧省)
- 2000年(平成12年)11月17日 - 1985年(昭和60年)朝陽市の訪問団を受け入れたことから交流が始まり、友好都市提携。
国内
- 姉妹都市
- 大分市(九州地方 大分県)
- 1966年(昭和41年)10月26日 - 帯広・羽田間、大分・羽田間の航空路線が同時に開設された縁により、空港姉妹都市提携。1992年(平成4年)8月には、提携名称を「観光文化姉妹都市」に変更。
- 徳島市(四国地方 徳島県)
- 1977年(昭和52年)7月1日 - 両市の観光協会が観光姉妹協会提携。帯広開基100年を期し、1982年(昭和57年)8月7日に産業文化姉妹都市提携
- 松崎町(中部地方 静岡県)
- 1978年(昭和53年)5月20日 - 帯広開拓の嚆矢となった依田勉三の出身地である縁により、開拓姉妹都市提携。
経済
組合
第一次産業
農業
農業が基幹産業となっており、輪作体系に基づく小麦・てん菜・豆類・ジャガイモ(馬鈴薯)などの畑作、大規模な土地で酪農・畜産などを展開している。1戸あたりの平均耕地面積は27.7ヘクタール(2008年度)と都府県平均のおよそ20倍となっている。総農家数に対する専業農家数がおよそ8割に達し、家族経営を主とした農業が行われている。帯広市は「バイオマスタウン構想」「環境モデル都市行動計画」を策定し、環境に配慮した農業の展開を目指している。また、農業に関連して農協施設・卸売市場・食品加工施設・選果場などが集積しており、十勝地方や道東圏の農産物を道央圏や北海道外へ出荷する役割を担っている。
第二次産業
工業
帯広広尾自動車道芽室帯広IC近くに帯広工業団地・新帯広工業団地・帯広市西20条北工業団地の工業団地が立地している。
第三次産業
卸売業・小売業の年間商品販売額は8,927億円(2007年)で北海道内では札幌市、旭川市に次ぐ規模となっている。
商業
百貨店
- 藤丸
- 藤丸百貨店(2023年1月31日閉店)
ショッピングセンター・スーパーマーケット 「都道府県別・政令指定都市別・市町村別SC」参照
- 商店街
「帯広市内の商店街」参照
- 市内商業の沿革
物流
- ヤマト運輸道東主管支店(所在地は芽室町)
- 西帯広センター
- 帯広南センター
- 帯広ニュータウンセンター
- 帯広東センター
- 帯広中央センター・帯広新緑センター
- 佐川急便帯広営業所
- 札樽自動車運輸帯広支店
- 札幌通運十勝支店(所在地は芽室町)
- 帯広センター
- 日本通運帯広支店
- 北海道福山通運帯広支店
- 松岡満運輸帯広支店
金融機関
銀行
- みずほ銀行帯広支店
- 北陸銀行帯広支店
- 北洋銀行帯広中央支店・帯広南支店、柏林台支店、帯広西支店
- 北海道銀行帯広支店、西五条支店、帯広西支店
協同組織金融機関
- 帯広信用金庫本店、中央支店、南出張所、東支店、緑ヶ丘支店、西支店、柏林台支店、稲田支店、電信通支店、北支店、緑西支店、開西支店、つつじが丘支店、春駒通支店、大正支店
- 北見信用金庫帯広支店、南支店、しらかば支店
- 釧路信用金庫帯広支店、帯広西支店
- 網走信用金庫帯広支店
- 十勝信用組合本店、緑ヶ丘支店、北支店、南支店、西支店、啓北支店
- JAバンク北海道(北海道信用農業協同組合連合会)
- JA帯広かわにし本店、帯広中央支店、稲田支店、大空支店、みなみ野支店、西帯広支店、清川支店、戸蔦店、広野支店、上帯広店
- JA帯広大正本所
- 北海道労働金庫帯広支店
日本郵政
- ゆうちょ銀行帯広店(札幌支店帯広出張所)
証券会社
- 北洋証券帯広支店
- SMBC日興証券帯広支店
- 野村證券とかち帯広営業所
拠点を置く主な企業
50音順
情報・通信
マスメディア
新聞社
- 十勝毎日新聞社本社(十勝毎日新聞)
- 北海道新聞社帯広支社(北海道新聞)
- 毎日新聞北海道支社帯広支局
- 時事通信社帯広支局
- 北海道通信社帯広支社
- 北海道建設新聞社帯広支社(北海道建設新聞)
放送局
- テレビ
- NHK帯広放送局
- 北海道放送(HBC)帯広放送局
- 札幌テレビ放送(STV)帯広放送局
- 帯広シティーケーブル
- ラジオ
- エフエムおびひろ(FM-JAGA)
- おびひろ市民ラジオ(FM WING)
生活基盤
ライフライン
電気
- 北海道電力ネットワーク 道東統括支店
電話
- NTT東日本-北海道 北海道東支店
ガス
- 帯広ガス
上下水道
- 帯広市役所上下水道部
教育
大学
- 国立
- 帯広畜産大学
- 通信
- 星槎大学 帯広学習センター
専修学校
高等学校
義務教育学校
- 帯広市立大空学園義務教育学校
中学校
小学校
保育所
- 市立
- 私立
小規模保育・事業所内保育
- 青い鳥保育園
- ひなたぼっこ保育園
へき地保育所
認可外保育施設
幼稚園
- 私立
認定こども園
- 認定こども園帯広の森幼稚園
- 認定こども園つつじが丘幼稚園
- 認定こども園帯広ひまわり幼稚園
- 認定こども園帯広第二ひまわり幼稚園
特別支援学校
- 北海道帯広盲学校
- 北海道帯広聾学校
- 北海道帯広養護学校
学校教育以外の施設
- 航空大学校帯広分校
- 帯広高等技術専門学院
- おびひろ自動車学校
- 帯広第一自動車学校
交通
空港
- 帯広空港(とかち帯広) [OBO]
路線空路
- 定期路線
- 日本航空(JAL)
- 東京国際空港
- 中部国際空港(季節運航)
- AIRDO(ADO)
- 東京国際空港
鉄道
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)帯広運転所
- 根室本線:西帯広駅 - 柏林台駅 - 帯広駅
- 日本貨物鉄道(JR貨物)北海道支社道東支店
- 根室本線:帯広貨物駅
バス
路線バス
- 十勝バス
- 北海道拓殖バス
帯広空港連絡バス
- 帯広市内ホテル廻り連絡バス(十勝バス・北海道拓殖バス)
- 帯広市内連絡バス(十勝バス)
都市間バス
- 北海道バス
- 帯広⇔札幌 帯広特急ニュースター号
- 北海道中央バス・ジェイ・アール北海道バス・北都交通・十勝バス・北海道拓殖バス(共同運行)
- 帯広⇔札幌 ポテトライナー
- 北都交通・おびうん観光(共同運行)
- 十勝川温泉・帯広⇔新千歳空港 とかちミルキーライナー
- 道北バス・十勝バス・北海道拓殖バス(共同運行)
- 帯広⇔富良野・旭川空港・旭川 ノースライナー(狩勝峠経由)
- 帯広・ぬかびら源泉郷⇔層雲峡・旭川 ノースライナー(三国峠経由)
- 北海道拓殖バス
- 帯広⇔釧路空港 スイーツライナー(2023年3月26日より運行休止)。
- 網走観光交通
- 帯広⇔阿寒湖温泉 まりも急行
コミュニティバス
あいのりバス(毎日交通)
- 川西地区あいのりバス
タクシー
十勝地区ハイヤー協会会員(帯広市)を記載
あいのりタクシー(大正交通)
- 大正地区あいのりタクシー
道路
市内を通る幹線道路は、シーニックバイウェイの「トカプチ雄大空間」、大雪—富良野—十勝を結ぶ「北海道ガーデン街道」になっている。 また、十勝地方を8の字で巡る広域ナショナルサイクルルート「トカプチ400」の起点及び終点が帯広駅前に設定されている。
高速道路
- 道東自動車道(北海道横断自動車道):帯広JCT(所在地は芽室町) - 音更帯広IC(所在地は音更町)
- 帯広広尾自動車道:帯広JCT - 芽室帯広IC(所在地は芽室町。帯広市との境界付近にある) - 帯広川西IC - 幸福IC
- 地域高規格道路
- 帯広空港道路
- 帯広圏連絡道路(計画中)
国道
- 国道38号(国道242号との重用区間)
- 国道236号
- 国道241号(国道273号との重用区間)
- 帯広北バイパス
道道
観光
文化財
「帯広市の国・道・市指定文化財」参照
国指定
重要文化財(建造物)
- 旧双葉幼稚園園舎
重要文化財(美術工芸品)<書跡・典籍の部>
- 後鳥羽天皇宸翰熊野懐紙〈山路眺望/暮里神楽〉
重要文化財(美術工芸品) <考古資料の部>
- 北海道八千代A遺跡出土品一括
登録有形文化財(建造物)
- 宮本商産旧本社ビル
重要無形民俗文化財
- アイヌ古式舞踊 - 帯広カムイトゥウポポ保存会
名勝
- 十勝幌尻岳(ポロシㇼ)
道指定
天然記念物
- 札内川流域化粧柳自生地
- 大正のカシワ林
- 帯広畜産大学農場の構造土「十勝坊主」
市指定
無形文化財(芸能)
- 帯広カムイトウポポ保存会 - 帯広市生活館
有形文化財(美術工芸品)
- 依田勉三直筆の書「留別の詩」 - 帯広百年記念館蔵
- ランダーの油絵 - 帯広百年記念館蔵
- 暁遺跡出土遺物 - 帯広百年記念館蔵
- 八千代A遺跡出土遺物 - 帯広百年記念館蔵
- 十勝鉄道蒸気機関車4号及び客車コハ23号 – とてっぽ通り
- ロープ伝導式手押豆播機 - 帯広百年記念館蔵
- 「備忘」(依田勉三自筆日記) - 帯広百年記念館蔵
有形文化財(建造物)
- 十勝監獄石油庫 - 緑ヶ丘公園
観光スポット
文化・名物
祭事・催事
- スポーツイベント・大会
- 大会実績
日本アイスホッケー連盟「大会情報一覧」、日本スケート連盟「Japan Skating Federation Official Results & Data」、北海道スケート連盟「過去の競技結果」、帯広スケート連盟「スケートの足跡(沿革)」参照
名産・特産品
ジャガイモ・トウモロコシ・アスパラガス・長いも・牛乳・食肉などの農畜産物があり、農産物直売所には新鮮な野菜が揃う。また、生産者が取れたての野菜を軽トラックに積んだまま荷台で販売する「軽トラ市」が市内複数の会場で行われる。
十勝産の小麦粉・牛乳・砂糖・卵・小豆を使用した良質で比較的安価な菓子(洋菓子)を堪能できる。六花亭、柳月、クランベリーの本店は帯広市にある(柳月の本社所在地は音更町)。
豚丼発祥の地であり、諸説あるが中華ちらしも市内割烹料理店の賄い料理がいつしかメニューとなり普及していったとされている。
ほかにもご当地グルメとして「とかち牛じゃん麺」、「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」がある。
スポーツ
ウィンタースポーツではスケート(スピードスケート)・アイスホッケー・クロスカントリースキー・カーリングなどが行われ、『国民スポーツ大会』(国スポ)や『世界選手権大会』氷上競技の開催地として度々選ばれている。2009年にリニューアルオープンした明治北海道十勝オーバルは、日本国内で二つ目の屋内型スピードスケートリンクであり、『2017冬季アジア札幌大会』のスピードスケート競技の会場となっている。
野球では、『全国高等学校野球選手権大会』(夏の甲子園大会)に北海道帯広三条高等学校が『第41回大会』(1959年)、『第44回大会』(1962年)、『第47回大会』(1965年)、『第68回大会』(1986年)、『第83回大会』(2001年)の5度出場しているほか、帯広北高等学校が『第69回大会』(1987年)、『第71回大会』(1989年)の2度出場、北海道帯広農業高等学校が『第64回大会』(1982年)、『第103回大会』(2021年)の2度出場、帯広高校(現在の北海道帯広柏葉高等学校)が『第31回大会』(1949年)、北海道帯広工業高等学校が『第63回大会』(1981年)、帯広大谷高等学校が『第95回大会』(2013年)に出場している。また、『選抜高等学校野球大会』(春の甲子園大会)では『第92回大会』(2020年)の出場校に21世紀枠として北海道帯広農業高等学校が選出されたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により大会開催が中止となり、事実上の代替試合として2020年甲子園高校野球交流試合が夏に開催され出場した。
サッカーでは、『全国高等学校サッカー選手権大会』に帯広北高等学校が『第80回大会』(2001年~2002年)に出場している。また、中札内村とともに2011年から日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会の開催地となっている。
2001年(平成13年)に『インターナショナルラリーイン北海道』として始まったラリー大会は、翌年から『ラリー北海道』と改称して帯広市を含む十勝エリアで開催している。2004年(平成16年)から2007年(平成19年)までは『世界ラリー選手権』(WRC)ラリー・ジャパンが開催された。
出身・関連著名人
50音順
出身人物
政治・経済
学術
文化・芸能
マスメディア
スポーツ
ゆかりある人物
開拓功労者
- 鈴木銃太郎(「晩成社」幹部)
- 依田勉三(「晩成社」設立)
帯広市に居住経験や何らかの繋がりがある人物
親族が帯広市出身の人物
- 相内優香(テレビ東京アナウンサー。父親が帯広市出身)
- 池澤春菜(声優。父親が帯広市出身の作家・池澤夏樹)
- 大島優子(AKB48の元メンバー、女優。母親が帯広市出身)
- 紺野あさ美(モーニング娘。の元メンバー、元テレビ東京アナウンサー。夫が帯広市出身のプロ野球選手・杉浦稔大)
- さかなクン(魚類学者、タレント。父親が帯広市出身の囲碁棋士・宮沢吾朗)
- スギちゃん(お笑い芸人。妻の出身地)
- 土田晃之(お笑い芸人。父親の出身地)
- 森若香織(ミュージシャン。父親の出身地)
帯広市を舞台にした作品
映画
- 『幸福の黄色いハンカチ』
- 『GTO』
- 『雪に願うこと』
- 『キリエのうた』
- 『馬橇の花嫁』
ドラマ
- 『北の国から’92巣立ち』
- 『なつぞら』
- 『舞いあがれ!』
漫画
- 荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』
脚注
注釈
出典
参考資料
- “帯広市市勢要覧” (PDF). 帯広市 (2015年). 2015年12月12日閲覧。
- “第5期帯広市農業・農村基本計画” (PDF). 帯広市 (2010年). 2015年12月12日閲覧。
- “帯広市バイオマス活用推進計画” (PDF). 帯広市 (2013年). 2015年12月12日閲覧。
- “帯広市環境モデル都市行動計画(平成26年度~平成30年度)【概要版】” (PDF). 帯広市 (2014年). 2015年12月12日閲覧。
- “帯広市観光ガイドブック” (PDF). 帯広市. 2015年12月12日閲覧。
関連項目
- 日本の地方公共団体 (お)
- 日本の地方公共団体一覧
外部リンク
行政
- 公式ウェブサイト
- 帯広市役所 (obihirocity) - Facebook
- 北海道帯広市 (@obihiro_city) - X(旧Twitter)
- 帯広市 - YouTubeチャンネル
- 帯広市 (@obihiro-shi) - LINE公式アカウント
産業
- 十勝の食卓 北海道・十勝から「おいしい」を全国へ | 帯広市
- 帯広商工会議所
観光
- 帯広観光コンベンション協会
- とかち晴れ | 北海道・十勝の観光情報をご案内する「十勝観光連盟公式サイト」
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