信達神社(しんだちじんじゃ)は、大阪府泉南市信達金熊寺にある神社。旧社格は村社。隣接する金熊寺とともに大阪みどりの百選に選定されている。
祭神
- 主祭神 - 神倭磐毘古命、金山彦命、伊邪那美命
歴史
樽井の海岸に神武天皇の像が漂着し、それを里人が引き上げて樽井の地に祀ったのが起源とされる。
天武天皇10年(682年)に、役行者が夢のお告げによって土中より金銅仏を得、自らも木仏を彫り上げて堂を建立して像をそこに安置した。その際、役行者はその堂の北側にあった当社に金峯・熊野の両神を勧請し建立した堂の鎮守社とすると、その堂の名称を当社の祭神にちなんで金熊寺としたという。以降、当社は神仏習合もあって金熊寺大権現宮と呼ばれるようになった。
天正5年(1577年)に織田信長による雑賀攻めの兵火に遭って社殿は焼失したが、この地の豪族で当社の神主であった矢野和泉守家次の尽力により、正保4年(1647年)に本殿が再建されている。
1868年(明治元年)の神仏分離により当社は金熊寺から独立し、名称を信達神社と改め、後に村社に列せられている。
境内
- 本殿 - 正保4年(1647年)再建。
- 中門
- 拝殿(割拝殿)
- 社務所
- 五瀬命傷洗いの池 - 神武天皇東遷の際に長髄彦と戦って傷を負った天皇の兄・五瀬命がこの池で傷を洗ったと伝わる。
摂・末社
- 疫神社 - 祭神:久那戸之大神。畿内にある境界10ヶ所に祀られた疫神のうちで、和泉国と紀伊国の間に祀られたものであるという。
- 琴平神社 - 祭神:大国主命
- 市杵島神社 - 祭神:市杵島姫命
文化財
大阪府指定天然記念物
- 信達神社のナギ - 樹高は19.5m、幹周り2.5m、根の周り2.9m。大阪府下最大のナギ。
- 信達神社のオガタマノキ - 樹高は約18m、幹周り約3m
脚注
外部リンク
- 信達神社 | 恋するせんなん
- 信達神社のナギ/泉南市ホームページ



