結膜 (けつまく、英語: conjunctiva)とは、強膜と眼瞼の内側を覆う膜である。杯細胞を含む非角化重層扁平上皮と重層円柱上皮で構成されている。
機能
結膜は粘液と、涙腺より量は少ないながら涙を生産することによって、目の機能を補助する。結膜は目の中への微生物の侵入を防ぐ働きをし、免疫監視機構に貢献する。
解剖学
解剖学的に、結膜は3つの部分に分けられる。
知覚神経支配
結膜の知覚神経支配は、4つの部分に分かれる。
組織学
結膜は、散在する杯細胞と一緒に、重層円柱上皮と重層扁平の両方によって構成されている。上皮層は血管、繊維組織、リンパ管を含む。結膜中の涙腺が、涙における水分を定期的に生産する。結膜表皮にある細胞には、メラニン細胞やリンパ球がある。
病気と障害
結膜と角膜の障害には、共通する病気がある。目の表面は、特に敏感な器官の為に感染、科学刺激、アレルギーやドライアイ等にさらされやすい。結膜は、感染や自己免疫反応(en)から炎症を起こす。よく知られているものに、結膜炎とはやり目があげられる。結膜の刺激は、揮発性有機化合物 (VOC) による露光過度から、ドライアイを含む広範囲な理由によって引き起こされる。レプトスピラによる感染で引き起こされるレプトスピラ症により、結膜を赤くさせ、結膜浮腫や滲出液が出ない発赤が顕著に現れる。年齢により、結膜は強膜によって伸縮と弛緩を起こし、結膜弛緩症として知られているような、結膜を覆うような状態になる。結膜は、良性・前がん状態・悪性の腫瘍に侵されることがある。
その他
- 結膜炎
- 急性出血性結膜炎
- トラコーマ
- 結膜下出血
- ドライアイ
追加画像
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 『結膜』 - コトバンク
- 『結膜とは』 - コトバンク
- “Conjunctiva” (英語). Medicinenet.com (1999年). 2014年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2004年7月25日閲覧。
- MedEd at Loyola medicine/pulmonar/images/anatomy/eyeli.jpg (英語)




