Zachariasen則とは,サッカリアセン(Zachariasen)が提案した,ガラスを形成するために必要な4つの条件のことである.

  1. 酸素イオンは2個以上のカチオンと連結しない.
  2. カチオンのまわりの酸素イオンの数は一般に少なく,3または4である.
  3. カチオンを中心とした酸素配位多面体は,互いに頂点酸素を共有して3次元網目構造を形成する.稜または面を共有しない.
  4. 酸素配位多面体は少なくともそれぞれ3つの頂点で連結している.

しかしこの単純なモデルは明らかにSiO2,B2O3を念頭において提案されたものであり,それ以外の場合では破綻をきたす.例えばGeSe2ガラスではGeSe4四面体が稜共有で鎖状構造をとっている.またZrF4ベースZBLAN(ZrF4-BaF2-LaF3-AlF3-NaF)ガラスではZrF6八面体が稜共有,頂点共有して3次元ネットワーク構造を形成している.

よってZachariasen則は単なる経験則であり,1つの目安にすぎない.

参考文献

  • 『ガラス工学ハンドブック』 編集委員:安井至、小川晋永、国分可紀、近藤敬、寺井良平、山根正之、和田正道 (朝倉書店、1999年7月) ISBN 978-4254252385

脚注


Zacharias Ökumenisches Heiligenlexikon

Zacharias Institut

Zacharias Ökumenisches Heiligenlexikon

Astrid Schoerke Schwedenreise mit Christian Zacharias

01 Zacharias (3.5. Kl.)