福浦港(ふくらこう、ふくらみなと)は、石川県羽咋郡志賀町(旧富来町)にある地方港湾。かつては福良津福良泊とも呼ばれていた。

概要

能登半島の西端に位置し、入り江が北湾と南湾に分かれている。奈良時代には渤海使の帰国船の造船や修理を担い、江戸時代に入ると北前船が寄港する重要な港として発展した。1876年、17代目日野吉三郎によって旧福浦灯台が建設され、1908年まで日野家による管理が行われた。(1908年以降は福良灯台が利用されている)明治時代以降は港としての機能が低かったため、衰退の一途を辿った。1965年以降は外洋漁業に向かう大型船の根拠地となっている。

能登半島国定公園の景勝地である能登金剛も近いが、バイパスの影響で鄙びた漁港となっている。

福浦海苔

石川県志賀町(旧富来町)福浦港周辺で採れる岩のりを福浦海苔という。岩海苔が育ちやすいコンクリートで固めた「のりじま(のり畑)」で育てられ、12月(1日解禁)から1月の終わりにかけて採集される。「のりじま」は11月の終わりに、福浦漁協によるのり競売で入手される。2024年の競売では124区画の競りが行われた。一区画 5,000円から競りが始まり、中には 85,000円の区画もあった。


一方、天然の岩につく海苔は特に美味である。採取した海苔は、水洗いののち、型枠でかたちを整え、竹の籠におとし、水を切る。水が切れたら、風通しのよいところで3、4日干す。完全に乾燥したら、竹の籠からはがして石をとり、袋詰めして完成する。ただし、採取・加工した福浦海苔は自家用で消費され、ほとんど市場に出ることはない。漁協の販売価格は、10枚1束2500円(税込み)で販売する。

あぶった海苔に醤油をつけてご飯とともに食べたり、あるいは鍋料理(貝焼き)にしたりなど、味と香りが豊かである。

脚注

関連項目

  • 福浦灯台
  • 旧福浦灯台

外部リンク

  • 福浦港 - 石川県土木部港湾課
  • ほっと石川旅ねっと 福浦港 - 石川県観光連盟


釣りドコ

福浦港

福浦港

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