松江省(しょうこうしょう)は、中華民国にかつて存在した省。中国東北の東九省の一部をなし、省都は牡丹江市に置かれた。
地理
北は合江省及び嫩江省、西は遼北省、南は朝鮮半島、北はソビエト連邦に接し、現在の吉林省延辺朝鮮族自治州の大部分、黒竜江省牡丹江市の大部分、通河及び依蘭以南地区に相当する。
歴史
1945年(民国34年)、日本の敗戦に伴い満洲国が崩壊すると、9月4日、国民政府は松江省省長を任命、省都をハルビン市とした。1946年(民国35年)2月1日には通河県を合江省に移管している。1947年(民国36年)6月5日、国民政府は東北9省の行政区域を正式に発表、牡丹江省、浜江省、三江省の一部地域に松江省を新設、省会を牡丹江市に設置、下部に2市15県を管轄した。
しかし国共内戦が激化した1946年(民国35年)、4月23日には松江省政府主席関吉玉が松江省を放棄しており、国民政府による実際の行政統治は実施されず、中国共産党による軍政が施行されることとなった。
行政区画
- 市
- 牡丹江市
- 延吉市
- 県
- 阿城県
- 葦河県
- 延吉県
- 延寿県
- 汪清県
- 琿春県
- 珠河県
- 綏芬県
- 東寧県
- 寧安県
- 賓県
- 方正県
- 穆棱県
- 和竜県
関連項目
- 中華人民共和国の行政区分
- 中華民国の行政区分




